歴史のインタープリテーション

歴史のインタープリテーション

日本インタープリテーション協会では、歴史領域でのインタープリテーションは新しいチャレンジです。歴史/文化解説の現場で働いておられる方や、これから取り組もうと思われている方々にお集まりいただき、何が今ここの歴史解説に求められているかについて、皆さんと話し合うことができればと考えます。
対馬は国境の島。古代よりこの島で暮らす人々は食糧において朝鮮に頼らなければ生きていけない、親密な関係を持つ地域でした。しかし、国家間においてはその関係が幾度も破綻し、その度に地域の為政者は大変な苦労を重ねてきました。この話が観光ガイドの鉄板です。
ゲストに対馬でヤマネコから対馬の歴史まで幅広いインタープリテーションをされています藤川あもさんをお迎えし、対馬の歴史を語る際のインタープリテーションの課題についてお話していただこうと思います。
私からは「ミクロストリア」―小さなものがたりから歴史を紡ぎ出す語りの可能性―として各地の観光ガイドで“鉄板の語り”となっている地域史のストーリーから抜け出して、そこに生きた人々の眼を通して大きな流れを汲み取っていくようなアプローチができないか。その可能性についてお話しできればと思います。

担当:高田 研(協会監事/みのむし環境文化研究所)
ゲスト:藤川あも(一般社団法人対馬里山繋営塾 教育事業部 企画主任)